地域福祉活動計画策定にかかる、これまでのワーキング部会内容の概略

★第1回ワーキング
 開催日時:平成19年4月16日(月)午後3時30分~
 開催場所:能美市辰口健康福祉センター
 参加者:15名
(1)市社協会長挨拶
(2)ワーキング部会委員 自己紹介
(3)内容と組織体制の確認、スケジュールについて
(4)能美市総合計画の説明
(5)能美市地域福祉計画の説明
(6)住民懇談会(全3回)の開催について
(7)今後の日程
・第1回能美市地域福祉活動計画策定委員会 
4月26日(木)午後1時30分~   辰口健康福祉センター
【主な内容】
・「いきなり、地域福祉活動計画を策定する・・・」ということからの始まりだと「何故?」ということで理解しにくい。
 まず「地域福祉とは」についての十分な検討とそれから「計画策定が必要だ」という共通理解が得られるように
 話し合いを進めていくべき。
・住民懇談会3回の開催だけでは、住民の意見がうまくひろえないのではないか。懇談会だけでは、参加する
 住民も一部であり、もう少し広くニーズ発掘ができる方法を考えていくべき。
・いろいろなボランティア活動をしているが、自分たちが実際に行っている活動と「地域福祉」がどのような関係
 になるのか、よくわからない。説明に使われている語句も難しい。
 
★第2回ワーキング
 開催日時:平成19年5月9日(水)午後1時30分~
 開催場所:能美市辰口健康福祉センター
 参加者:14名
(1)第1回ワーキング部会の内容確認
(2)第1回能美市地域福祉活動計画策定委員会の報告
(3)住民懇談会の開催について
     第1回 5月23日(木) 午後7時~ 辰口健康福祉センター
     第2回 6月19日(火) 午後7時~ 寺井地区公民館
     第3回 7月22日(日) 午後2時~ 根上学習センター
(4)第1回 住民懇談会(5月23日 辰口健康福祉センターにて開催)の企画・運営について
(5)住民懇談会開催の周知方法について
・周知・・・広報誌「ほほえみ」、市内無線、新聞社、テレビ小松など
・案内・・・民生委員児童委員、町会・町内会長、老人会、身体障害者福祉協議会
       市ボランティア連絡協議会、社協役職員 他
【主な内容】
・第1回住民懇談会の内容について意見交換。
・全部で3回行う住民懇談会のそれぞれのテーマの確認
     第1回 5月23日(木) 午後7時~ 辰口健康福祉センター
       「地域福祉っていったい何や?むずかしないけ?」
     第2回 6月19日(火) 午後7時~ 寺井地区公民館
       「どんなところや?ボランティアセンター」
     第3回 7月22日(日) 午後2時~ 根上学習センター
      「地域の見守り支え合いを考える」
・「福祉」には、自助・共助・公助の考え方がある。「地域福祉」には、その仕組みの中で市民として参加して作り
 上げていくこと「自分たちで作っていく福祉」ということを指していうのだろうと理解する。
・「地域福祉」は、「住民も担い手になろう」、そして「もらう福祉・与える福祉」から「自分たちも参加してつくって
 いく福祉だ」ということが、強調されている。
・財政面も厳しくなっている。しかし、その理由だけで「住民も担い手になる」ということではなく、もう一度「家庭
 や地域の絆」という生活の場を考え直すということが大切だという流れから、今日の「住民参加」や「協働」が必
 要とされている「地域福祉」の推進なのだろう。
・生活の形態が多様に変化している中で、地域の力が弱くなっている。公のサービスで行うところは、当然して
 いかねばならないが、自分たちの住む地域の問題を地域の人も一緒に考え取り組んでいくことが、本当に安
 心して暮らしていける社会になるのではないか。
・行政のサービスは、公平性や均一が基本であるが、ボランティアが行う活動は、状況に応じて対応していくこ
 ともできる。ボランティアの思いや気持ちがいろいろな活動につながっている。
・地域の中の困ったこととか変化に気が付くのは、まず、地域に住む人たちだ。市に連絡が来るときは、すでに
 かなり事態が進んでいるときもある。災害のときも身近なところでまず出来ることがあるのではないか。地域
 でできることを話あっていくことが、これからますます大切になってくる。
・住民、事業所、行政、社協(ボランティアセンター)などが、それぞれできることを話し合い、連携しながら、優先
 順位などをつけて「誰もが安心して暮らすことのできるまちづくり」の実現に向けて、取り組んでいくことが「地域
 福祉」だ。

★第3回ワーキングは、第1回住民懇談会(5月23日辰口健康福祉センター)と兼ねた。
  

★第4回ワーキング
 開催日時:平成19年6月13日(水)午後1時30分~
 開催場所:能美市辰口健康福祉センター
 参加者:14名
(1)第2回ワーキング部会の確認
(2)第1回住民懇談会の報告及び反省について
①全体運営
②講演
③意見交換
④アンケート
⑤意思表示
(3)第2回住民懇談会について    
①日程等の確認・・・6月19日(火) 午後7時~  寺井地区公民館
②役割分担について
③周知・案内について
・周知・・・広報誌「ほほえみ」、無線、新聞社、テレビ小松
・案内・・・民生委員児童委員、町会・町内会長、老人会、身体障害者福祉協議会、市ボランティア連絡協議会、社協役職員 他
④アンケート項目について
(4)社協事業の確認と見直しについて
(5)市地域福祉計画等策定時に実施したアンケート結果の配布について
(6)第2回能美市地域福祉活動計画策定委員会(6月26日(火))の議題について
【主な内容】
・第1回住民懇談会の報告と反省及び第3回住民懇談会の内容について意見交換。
・住民懇談会での参加者の意見などは、10月6日(土)能美市社会福祉大会福祉フォーラム(会場:根上総合
 文化会館)でまとめて報告する。
・住民懇談会における「手話通訳・要約筆記・託児サービスの必要性」については、住民懇談会で機会をつくる
 ことで、誰もが社会参加できる環境づくりに向けての啓発の機会として捉えたい。このことを「ノーマライゼーシ
 ョン」の啓発の機会として、手話通訳などのある環境が当たり前だという社会の意識を育んでいくことが必要
 だ。
・自分が、「福祉」にあまり関係がないと思っている住民の方の「地域福祉」への参加
 の呼びかけをどのようにしたら良いか。
・社協は、地域福祉の推進ということで窓口のひろい中で事業をたくさん行っている。事務局より8月から、
 この社協の事業をたたきとして、地域福祉活動計画の体系(案)を考える作業に入っていく。社協事業を「住民
 参加」(住民・事業所・行政などいろいろな方々)で行うメリット・デメリット、複眼的な見方による事業展開、そし
 て民間福祉としての財源の使われ方などをワーキング部会及び社協職員においてもそれぞれ取り組んでいく
 ことの説明があった。
・その他、社協職員が福祉団体やボランティア団体、いきいきサロン、親子サロンなどに出向き「住民の考える
 地域の課題」の意見集め作業(ニーズ発掘)を7月から8月にかけて行っていくことの説明も行われた。

★第5回ワーキングは、第2回住民懇談会(6月19日寺井地区公民館)と兼ねた。

★第6回ワーキング
 開催日時:平成19年7月12日(木)午後1時30分~
 開催場所:能美市辰口健康福祉センター
 参加人数:14名
(1)第4回ワーキング部会の確認
(2)第2回能美市地域福祉活動計画策定委員会での意見報告について
(3)第2回住民懇談会の報告及び反省について
    ①全体運営・講演・意見交換
    ②アンケート
    ③意思表示
(4)第3回住民懇談会について 

7月22日(日) 午後2時~ 根上総合文化会館 円形ホール
① 日程・運営等の確認
② 内容の検討
③ 周知・案内
・周知・・・広報誌「ほほえみ」、無線、新聞社、テレビ小松
・案内・・・民生委員児童委員、町会・町内会長、老人会、身体障害者福祉協議会、
      市ボランティア連絡協議会、社協役職員 他
(5)能美市地域福祉計画の説明・・・能美市福祉課より
(6)今後の日程について
    8月28日(火)第3回能美市地域福祉活動計画策定委員会
    10月6日(土)第3回能美市社会福祉大会 <福祉フォーラム>
【主な内容】
・第2回住民懇談会の報告と反省及び第3回住民懇談会の内容について意見交換。
・平成18年度に策定された能美市地域福祉計画の説明をうけ、記載されている具体的な「住民参加の主な取
 り組み」について意見交換。

★第7回ワーキングは、第3回住民懇談会(7月22日根上総合文化会館)と兼ねた。

★ 第8回ワーキング
 開催日時:平成19年8月17日(金)午後3時30分~
開催場所:能美市辰口健康福祉センター
参加者:12名
(1) 前回のワーキング部会の確認
(2) 第3回住民懇談会の報告及び反省について
① 全体参加状況について
② 意思表示について
③ わが町のカルテについて
(3) 社協事業の確認と見直しについて
① 作業方法の説明
② 内容検討
(4) 今後の予定について
    8月28日(火)第3回策定委員会
    10月 6日(土)能美市社会福祉大会<福祉フォーラム>
   【主な内容】
・ 見守りネットワークについて、継続的に行っていくためには、その活動の組織をどのようにしたらよいかに
 ついて話し合いを行う。
・ 現在行われている各地区の「見守りネットワーク」(根上地区は、福祉活動推進チーム、寺井地区は、見守り
 会、辰口地区は、地域ほっとネット会議)は、呼び方、名称が統一されていない。ぜひ、統一したらよい。
・ 地域交流や世代間交流の中心は、公民館活動だろう。しかし、その中には、「福祉」が、はいっていないこと
 が、現状である。
・ 住民が参加して、町のいろいろな福祉問題を話し合う場所や機会は必要であり、これが、すなわち町会ごと
 の「地域福祉委員会」になるといえる。
・ 「地域福祉委員会」の活動(見守りネットワーク活動)と公民館活動は、同じ組織や団体が行うことに
 なるのか?
・ 「見守りネットワーク」とは、要援護者一人ひとりを「誰が、いつ、どのようにして支援するのか」という「対人援
 助」の仕組みをさすのではないのか?
・ 要支援者の通常の安否確認や、災害時のいざという時の要援護者の支援を「誰が、どのようにする」という具
 体的な動き方をする組織が必要である。これも「地域福祉委員会」で行うことになるのか?
・ これについては、町会の規模により、同じ組織=「地域福祉委員会」が担当するということもある。大きな枠を
 決めて、後は、地域の実情に応じて、その地地域で検討していったらどうか?
・ 見守り活動については、規模の大小に関わらないような全市的な枠が同じでも、取り組み方は、その町ごと
 にあった動き方になり、活動内容も思考錯誤しながら、次第に決まっていくのだろう。
・ 具体的には、「見守り安心マップ」を町会ごとに作成していく活動を、組織として「地域福祉委員会」とし、その
 活動に住民が参加することにより、「地域福祉委員会」の意義と存在を確認していくことになる。
・ 「見守り安心マップ」の作成については、順次、関係機関等と調整しながら、進めている。

★ 第9回ワーキング
開催日時:平成19年9月7日(金)午後1時30分~
開催場所:能美市辰口健康福祉センター
参加者:13名
(1)前回のワーキング部会の確認
   ・第3回住民懇談会の報告及び反省について 
   ・社協事業の確認と見直しについての作業
(2)第3回策定委員会からの意見の報告
(3)社協事業の確認と見直しについての作業 ~~~前回の続き~~~
(4)福祉フォーラムの内容(案)について
(5)今後の日程について
     第3回能美市社会福祉大会 <福祉フォーラム>
日時は、10月6日(土) 午後1時30分~午後4時
会場は、根上総合文化会館
  【主な内容】
・ 見直し作業を民生委員グループとボランティアグループに分かれて行ったが、その中でも一人ひとり、事業に
 対する意見が分かれ、ひとつの事業でも、たくさんの要素=視点を持っていることを確認した。「最終目的」「
 手段」「効果」などの、どこにその視点を置くかで事業の意義が、違ってくるといえた。
・ 社協事業を「福祉の環境整備」と「ネットワーク構築」として考えると、理解しやすい。しかし、社協事業は、「環
 境整備」といっても、ハード面ではなく、気持ちとしてのソフト面、地域の福祉の意識の整備(ノーマライゼーシ
 ョンの理解)という啓発事業になる。
・ 「相談事業」については、もう少し、地域全体を総合的に見渡す事業があればよいのではないか。
・ 「ボランティアセンター」については、社協事業のひとつの事業というより、もうひとつ、大きなところで考えたら
 どうか?
・ 社協事業は、地域での「ふれあい事業・交流事業」が多いということがわかった。
・ 「社協の基盤強化」として、社協自体のことについてさまざまな課題などを検討することを、別枠で考えてみた
 らどうか?
・ フォーラムでは、ワーキング部会メンバーが、策定状況を報告する。
・ 講演は、活動計画を実際に策定した元社協職員で、現在、大学の非常勤講師をしている方と、すでに、計画
 の策定に携わった住民の方の生の声を聞くことにする。

★ 第10回ワーキング
開催日時:平成19年9月20日(木)午後1時~
開催場所:能美市辰口健康福祉センター
参加者:14名
(1)前回のワーキング部会の確認
   ・第3回住民懇談会の意見の確認
   ・社協事業の確認と見直しについての作業を2グループに分かれて完成
   ・福祉フォーラム(案)の講師の承認について
(2)社協事業の構成図の完成について説明
(3)福祉見守りあんしんマップ作成にかかる流れの説明
(4)福祉フォーラムの内容(案)について
(5)今後の日程について
【主な内容】
・ 「地域づくり」「人づくり」「支援づくり」を進めるアクションプランとして、社協が、現在、事業として行っている取り
 組みを整理した。それを受けて、地域(町内会・民生委員・ボランティア・事業所・各種団体・学校など)や行政
 等が、現在、行っている取り組みでアクションプランへとつながっていくと考えられるようなことなどについて検
 討した。
・ 「公園の清掃」など、従来、地域ぐるみで行っていたような活動がだんだん少なくなってきている。このような
 活動を「やりたい人(ところ)に任せる」という「特定の団体や組織などに委託する」という流れもある。このこと
 には、「誰もが参加」「住民が総参加で」あるいは「公民館活動の活発化」などまた別の考え方の方向ともいえ
 るが、まちづくり活動の新しい形として注目され、検討されている。
・ 福祉サービスの充実として、高齢者の「日常の買い物が不便」というニーズの対応について検討、「モノが欲
 しい」ということのみではなく、実際は「社会との関わり、人とのふれあいを求めている」ことが、ニーズの本質
 ではないのかと話し合う。地域ニーズをよく分析する必要があるし、コミニュティサービスの創設なども含めた
 多様なサービスの充実がかえって「地域との関わり」を薄くしてしまうことにもなるのではないかとの意見も出
 た。
・ 福祉フォーラムの報告内容として、今までの協議内容の整理やパブリックコメントの募集を含めた今後の計画
 策定の方向について検討した。

★ 第11回ワーキング
開催日時:平成19年10月18日(木)午前10時~
開催場所:能美市辰口健康福祉センター
参加者:13名
(1)福祉フォーラムのアンケート結果の報告
(2)今後の意見集めの方法の確認
(3)能美市の各種計画策定時のアンケート結果や地域へ出前し収集した意見の活かし方についての検討
(4)報告書のまとめ方の確認
(5)今後の日程について
【主な内容】
・ 福祉フォーラムは思った以上に良かった。
・ 講演の内容は、わかりやすかった。大阪市福島区の取り組みにも勇気と元気をもらった。
・ 今後、住民からの意見をいただく機会として11月発行の社協広報誌「ほほえみ」にハガキを印刷して意見を
 もらうことにしたい。
・ 福祉フォーラムや地域へ職員が出前をしていただいた住民の考える地域の課題を、2グループに分かれて
 「自分たちのできること」を考えながら、体系図の中に落とし込みをする作業をした。
・ 計画書のまとめ方について検討した。
・ 計画書の中に登場し、読み手に喚起を促したりポイントを引き出す役割をするマスコットを公募することと
 した。

★ 第12回ワーキング
開催日時:平成19年10月29日(月)午後7時30分~
開催場所:能美市辰口健康福祉センター
参加者:12名
(1)前回ワーキング部会の確認
(2)グループに分かれて住民からの意見を体系図に落とし込む作業の継続
(3)基本構想(案)について検討
(4)報告書のまとめ方の確認
(5)今後の日程について
【主な内容】
・ 前回に引き続き、グループに分かれて住民からの意見を体系図に落とし込む作業を行った。
・ 基本構想(案)について検討をした。
・ 企業や事業所を、もっと地域福祉の輪の中に巻き込むような工夫をする必要性が出された。

★ 第13回ワーキング
開催日時:平成19年11月6日(火)午後1時30分~
開催場所:能美市辰口健康福祉センター
参加者:14名
(1)前回ワーキング部会の確認
グループに分かれて住民からの意見を体系図に落とし込む作業を完成
(3)前回に引き続き、基本構想(案)について検討
(4)今後の日程について
【主な内容】
・ 完成した住民からの意見を落とし込んである体系図について検討した。
・ 冒頭の「はじめに」の部分は、計画書が完成した後でも、もう一度見直すと「言いたいこと」「伝えたいこと」
 などが見えてくるので、何度でも繰り返して検討する。
・ 「あたたかいつながり、絆」というポイントが出された。
・ 「Q&A」の内容について検討した。
・ 福祉の難しい用語は、注釈をいれたらよい。
・ 「5年後、10年後、子どもたちのために本当に住みやすい町」という長期のスパンより、この計画書では、
 5年間というスパンで取り決めをする。
・ 活動計画の策定は、「それぞれの立場が一緒になり、考えて、創り上げる福祉」だということを確認する。
・ 例えば、「話し合う場所をつくる」という課題でも、住民、行政などがそれぞれ出来ること、出来ないことを整理
 する必要がある。
・ 行政の「地域福祉計画」では、施策の実現できる目標の数字が出されている部分が多いが、「地域福祉活動
 計画」では、住民が考える地域の課題の「背景の気持ち」も掘り起こし、具体的な取り組みにしていくことが
 「目標」になるのではないか。その具体的な取り組みが、アクションプランとなり、アクションプランの実現が、
 すなわち実際の「地域福祉活動」となるのだろう。
・ 計画書には、取り組みのために踏んでいくそのステップを盛り込んでいきたい。
・ 民生委員児童委員の改選に伴う地域福祉活動計画各委員の変更はないこととした。